人口減少 ~12年後の中学校をイメージ~
料理やジュースとして使われる、さわやかな香りのカボスにあやかり、旬な話題をお届けします。
今日の“カボスなテーマ”「人口減少」
5月5日の子どもの日に合わせて、総務省が15歳未満の子どもの数(4月1日現在)に関する推計を公表しました。
【参照資料】
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1311.html#aI-1
「こどもの数は1465万人、41年連続の減少」 総務省統計局
一部を紹介すると、
①12~14歳の人口…323万人
② 0~ 2歳の人口…251万人
【カボスな考察】
①の3学年分の人口よりも、②の3学年分の人口が少なく、現在の中学生の人数を323万
人とすると、12年後の中学生は251万人となります。これは現状の77.71%です。
教員時代に授業中によくやっていたのですが、○○倍とか、●●分の1とかという数字の表現は、具体例を示すとイメージがしやすいですよね。
77.71%のイメージ💡
40人学級の77.71%→31人(31.08)
35人学級の77.71%→27人(27.20)
30人学級の77.71%→23人(23.31)
全校生徒500人の学校の77.71%→389人(388.55)
全校生徒300人の学校の77.71%→233人(233.13)
結構ヒヤッとしませんか?12年後の話です。私は現在33歳なので45歳になっています。新卒23歳の人は、35歳のときの話です。
生徒の総人数が減っても、学級数が減らされるので、教室の中だけを見ていれば変化は感じにくいかもしれません。また、教員の数は採用を減らして調節はできるでしょう。
しかし、国全体で見ると、個人の収入や、仕事の仕方などへの変化は確実に出てきます。
ピンチはチャンスになるか?
人口が減り続けることが、良いことなのか悪いことなのかは“何に注目するかで”意見が割れます。
でも、確実に言えることもあって、人口が減り続ける国では、「昭和・平成時代の正攻法(せいこうほう)は通用しない。」ということです。
※平成20年(12808万人)をピークに、23年(12783万人)以降は一貫して減少しています。
【参照資料】
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1191.html
ピンチはチャンスと言いますが、チャンスにさせるには現場レベルでのアクションがあることが条件だと思っています。行動なきピンチはただのピンチのままですよね。
社会で活躍する生徒たちに、本当に身につけさせたい力は何か?を大人も真剣に考えたとき、できることは個人にもあると思っています。
親ひとりの学びや行動でも、学校職員ひとりの提案や授業改善でも結構ポジティブな変化をもたらせると思っています。文部科学省のかじ取りを待っているだけはやめましょう。もう本格的なデッドラインに差しかかっていると思います。みなさんはどうお考えになりますか?
もし、共感していただけたら職場の朝礼でも学校の朝の会の合間でもいいと思います。アウトプットのネタに使ってください。
次回もお楽しみに!(^ ^)